「プランクをすると腰が痛くなる」——これは根性の問題ではなく、ほぼフォームか段階の問題です。
この記事では、総合病院にて勤務している現役の理学療法士として、プランクで腰が痛くなる理由と、痛くならない段階の踏み方を解説します。
この記事の結論
- 腰が痛くなる原因のほとんどは「お尻が落ちて腰が反る」こと
- 秒数を我慢するより、フォームが保てる時間でやめるほうが効く
- 痛みが残る・しびれを伴う場合は中止して医療機関へ
なぜ腰が痛くなるのか
① お尻が落ちて腰が反っている
いちばん多い原因です。お腹の力が抜けると骨盤が前に倒れ、腰が反った状態で体重を支えることになります。これでは腰の筋肉と関節に負担が集中します。
② 秒数を我慢している
30秒の目標に合わせて、崩れたフォームのまま耐えてしまう。最後の10秒が全部「腰で支える時間」になっていることがあります。
③ もともと反り腰
立っているときから腰が反っている方は、プランクでも反りやすくなります(反り腰の原因とセルフケア)。
痛くならないための3ステップ
ステップ1:あお向けでお腹の力を覚える

膝を立ててあお向けになり、息を吐きながらおなかを薄くへこませて10秒。腰と床の隙間が軽く埋まる感覚をつかみます。ここが分からないままプランクに進むと、ほぼ腰で支えることになります。
ステップ2:ひざつきプランク

ひざをついた形で20秒。頭・背中・お尻が一直線か、横から確認できるとより確実です。
ステップ3:フロントプランク

フォームが保てる時間だけ。20秒でも構いません。崩れたら止める、が正解です。やり方の詳細はプランクの正しいやり方の記事を。
その場でできる3つのチェック
- お尻が落ちていないか——軽くお尻を締めると骨盤が立つ
- 息を止めていないか——止めると体幹が固まり、腰に逃げる
- 肩がすくんでいないか——ひじで床を押して肩甲骨を広げる
続けやすくする道具(なくてもできます)
プランクは床にタオルを敷くだけでひじの痛みが減り、続けやすくなります。手首がつらい方は、こぶしを握る形に変えるだけでも楽になります。
Avensのワンポイントアドバイス
プランクで腰が痛いという方に「20秒でやめてください」とお伝えすると、多くの方が驚かれます。長く耐えるほど良いと思われているからです。ですが、フォームが崩れてからの時間は、体幹ではなく腰を使っている時間です。短くても正しい形で積むほうが、結果的に早く変わります。
こんなときは中止して医療機関へ
- やめたあとも腰の痛みが残る
- 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
- 以前に腰を痛めたことがあり、同じ場所が痛む
よくある質問
Q1. プランクで腰が痛くなるのはなぜですか?
多くはお尻が落ちて腰が反り、腰で体重を支えてしまうためです。お腹の力が抜けているサインでもあります。
Q2. 何秒やればいいですか?
秒数より、フォームが保てているかどうかです。20秒でも正しい形なら意味があります。崩れたらそこでやめてください。
Q3. ひざつきでも効果はありますか?
あります。体幹を一直線に保つという目的は同じです。フォームが保てない状態で膝を離すより有効です。
Q4. 反り腰でもプランクをしていいですか?
あお向けでお腹の力を使う練習から始めてください。いきなりプランクに進むと腰で支えやすくなります。
まとめ
プランクで腰が痛くなるのは、お尻が落ちて腰が反っているから。秒数を我慢せず、あお向けの呼吸→ひざつき→フロントの順に段階を踏むこと。フォームが崩れたらそこでやめる、が正解です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。痛み・しびれ・強い不調が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
参考にした情報源
本記事は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考に、一般読者向けに分かりやすく再構成したものです。
※内容はあくまで一般的な目安です。年齢・既往歴・症状により適切な対応は異なります。気になる症状がある場合は、医師・理学療法士などの専門職にご相談ください。
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