「夜中に足の指がつった」「土踏まずがギューッとなる」——ふくらはぎがつるのとは、起きる場所も対処も少し違います。
この記事では、総合病院にて勤務している現役の理学療法士として、足の裏や指がつる理由と、その場での対処・予防を解説します。
この記事の結論
- つった瞬間は、縮んでいる向きと逆にゆっくり伸ばす。もまない
- 足裏は「指を手前に反らす」。無理に引っ張らない
- 毎晩のように繰り返す・片足だけ続く場合は医療機関へ
なぜ足の裏や指がつるのか
はっきりした原因は一つに絞れませんが、関わるとされているのは次の要素です。
- 足裏の筋肉の疲労——長く歩いた日、慣れない靴を履いた日
- 水分やミネラルの不足——汗をかいた日、寝ている間の脱水
- 冷え——血流が落ちると起こりやすくなります(足の冷えの記事)
- 足のアーチの負担——土踏まずが落ちていると足裏の筋肉が働きすぎます
- 合わない靴——つま先が窮屈だと足の指が縮んだままになります
ふくらはぎがつる場合はこむら返りの記事を。
まず覚えておくこと
つっている筋肉は縮んで固まっている状態です。対処の原則は、縮んでいる向きと逆にゆっくり伸ばすこと。
- もまない:つっている最中に強く揉むと痛みが増すことがあります
- 引っ張らない:反動をつけず、ゆっくり伸ばす
- 呼吸を止めない:力むと余計に縮みます
つったときの対処
① 足の指がつったとき

手で足の指をつかんで、ゆっくり手前(すねの方向)に反らす。10〜20秒かけて、痛みが引くまで保ちます。勢いよく引っ張らないこと。
② 土踏まずがつったとき

足の指を5本まとめて手前に反らし、同時にかかとを前へ押し出すイメージで。壁に足裏をつけて体重を少しかける方法もやりやすいです。
③ 落ち着いたら温める
収まったあとに冷えていると、また起きやすくなります。靴下をはく、湯たんぽを使うなど(温冷グッズの記事)。
もまないこと。つっている最中に強くもむと、筋肉を痛めることがあります。
つった直後にやること
- 伸ばして痛みが引いたら、その場で立たずに1〜2分おく
- 温かいタオルやお湯で、つった部分を温める
- 足首をゆっくり10回回す
- 水分を一口とる
つった直後は筋肉が張った状態が残ります。すぐ歩き出すより、温めて動かしてからのほうが再びつるのを防ぎやすくなります。
予防にできる3つ
① 寝る前に足裏と足指をほぐす

足の指を1本ずつ開く、グー・パーを20回。靴の中で縮んでいた足を戻します。
② ふくらはぎと足首を動かす
かかと上げ下げ20回、足首回し左右10回ずつ。足裏だけでなく、その上流も動かしておきます(足首のストレッチ)。
③ 水分と冷え対策
寝る前にコップ1杯。汗をかいた日は特に。冷える季節は靴下か湯たんぽで足元を温めてから寝ます。
続けやすくする道具(なくてもできます)
予防に道具は要りません。足裏の疲れが強い方は靴の見直しが先。それでも張るなら、足裏をほぐす道具を使う方法もあります。
Avensのワンポイントアドバイス
足の指がつる方に聞くと、つま先の狭い靴を長時間履いていることがよくあります。足の指は一日中縮んだままで、夜になって一気につる。寝る前に足の指を広げるだけで回数が減った、という方は少なくありません。道具も時間もかからないので、まずここからどうぞ。
こんなときは医療機関へ
- 毎晩のように繰り返す
- 片足だけ続く、しびれを伴う
- 日中も頻繁に起こる
- むくみや皮膚の色の変化を伴う
よくある質問
Q1. つったときはもんだほうがいいですか?
もまないでください。つっている最中に強くもむと筋肉を痛めることがあります。ゆっくり伸ばすのが基本です。
Q2. 足の指がつったらどう伸ばしますか?
手で足の指をつかみ、ゆっくり手前(すねの方向)に反らして10〜20秒保ちます。
Q3. なぜ夜中に起こりやすいのですか?
寝ている間の脱水や冷え、日中の足裏の疲労が重なるためと考えられています。
Q4. 水分をとれば防げますか?
水分と冷え対策は予防のひとつですが、それだけで防げるとは限りません。足裏と足首を動かすことも合わせてください。
繰り返す人が見直すこと
- 水分:寝る前と起床時にコップ1杯。夜中にトイレが近い方は量を加減して
- 冷え:足元を冷やさない。靴下よりレッグウォーマーのほうが締めつけません
- 日中の使い方:立ち仕事やヒールが続くと、ふくらはぎが縮んだままになります
- 寝る前のストレッチ:ふくらはぎ30秒×左右を習慣に
こんなときは医療機関へ
- 毎晩のように繰り返す
- つったあとも痛みや腫れが残る
- しびれや感覚の鈍さを伴う
- 持病の薬を飲み始めてから増えた
まとめ
足の裏や指がつったら、縮んでいる向きと逆にゆっくり伸ばす。もまない。落ち着いたら温める。予防は、寝る前に足の指を広げる・足首を動かす・水分と冷え対策の3つです。毎晩繰り返す場合は医療機関へ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。痛み・しびれ・強い不調が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
参考にした情報源
本記事は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考に、一般読者向けに分かりやすく再構成したものです。
※内容はあくまで一般的な目安です。年齢・既往歴・症状により適切な対応は異なります。気になる症状がある場合は、医師・理学療法士などの専門職にご相談ください。
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