「朝の一歩目、かかとがズキッとする」「長く歩くと足の裏が痛い」——足の裏の痛みは、立ち仕事や運動を始めた方、体重が気になる方に多い悩みです。
この記事では、総合病院にて勤務している現役の理学療法士として、足の裏が痛くなる主な理由と、自宅でできるセルフケア・受診の目安を解説します。
この記事の結論
- 「朝の一歩目が痛い」はかかと付近の負担を示す特徴的なサインとされています
- 足裏だけでなく、ふくらはぎの硬さが負担を増やします
- 8時間履く靴の影響は大きい。ストレッチと同じくらい靴を見直す
足の裏が痛くなる主な理由
足の裏には、かかとから指の付け根まで足底腱膜という膜状の組織があり、歩くたびに体重を支えています。長時間の立ち仕事・急に増えた運動量・硬い靴や底の薄い靴・ふくらはぎの硬さなどで負担が積み重なると、かかと付近に痛みが出やすいとされます。とくに「朝の一歩目が痛い」のは特徴的なサインです。
自宅でできるセルフケア3選
① ふくらはぎとアキレス腱を伸ばす

足の裏の負担は、ふくらはぎの硬さと直結します。壁に手をつき、後ろ足のかかとを床につけたままふくらはぎを30秒伸ばす。左右2回ずつ、朝と入浴後に。
やり方
- 壁に両手をつき、痛む側の脚を一歩後ろへ引く
- 後ろ足のかかとを床につけたまま、前の膝を曲げる
- 後ろ膝を伸ばしたまま30秒
- 後ろ膝を軽く曲げて30秒。朝と入浴後に左右2回ずつ
できているかの確認
- かかとが床から浮いていない
- ふくらはぎからアキレス腱にかけて伸びている
よくある間違い
- かかとが浮く → 足の位置を前に戻してください
- 朝だけで終える → 朝は特に硬いため、入浴後にも行うと変化が出やすくなります
② 足裏をボールでほぐす

椅子に座り、テニスボールやゴルフボールを土踏まずで前後に転がす。1〜2分。痛気持ちよい強さで、強く押しすぎないこと。
やり方
- 椅子に座り、テニスボールまたはゴルフボールを床に置く
- 土踏まずの下にボールを当てる
- 前後にゆっくり転がす。1〜2分
- 痛気持ちよい強さで。体重をかけすぎない
できているかの確認
- 強い痛みが出ていない
- 転がしたあと、足裏が少し軽く感じる
よくある間違い
- 体重を強くかける → 炎症がある時期は悪化することがあります
- かかとの痛む一点を強く押す → 土踏まず全体を転がすほうが安全です
③ 靴と中敷きを見直す

底が薄い・かかとがつぶれた靴は足裏の負担が増えます。クッション性のある靴・かかとが安定する靴を。選び方は靴の選び方の記事を。
Avensのワンポイントアドバイス
足の裏の痛みで相談に来られる方の多くは、「足の裏」だけをケアして「ふくらはぎ」を放置しています。足底の負担はふくらはぎの硬さで増えるので、私は必ず①のストレッチをセットでお伝えします。あとは朝いきなり歩き出す前に、ベッドで足首を回す。朝の一歩目の痛みが違います。
靴の見るところ
- 靴底の厚みとクッション性:薄い靴底は衝撃が足裏に直接届きます
- かかとの安定:かかとがつぶれた靴は足首が倒れ、足裏の負担が増えます
- 土踏まずの支え:中敷きでアーチを支えると負担が分散しやすくなります
- サイズ:きつい靴も大きすぎる靴も負担になります
朝の一歩目を痛くしないために
- 目が覚めたら、ベッドの上で足首を内回し・外回し各10回
- つま先を伸ばす・反らすを10回
- ふくらはぎを手で軽くさする
- それから床に足をつく
寝ている間に足裏とふくらはぎが縮んだまま固まるため、いきなり体重をかけると痛みが強く出やすいとされています。
量を減らす工夫
- 痛む時期は、ウォーキングやランニングの距離を一度減らす
- 硬い床に長く立つ日は、途中で座る時間を作る
- 体重が増えた時期に痛みが出た場合、足裏の負担も増えています
注意点(こんなときは受診を)
- 安静にしていても痛い・腫れや熱感がある
- しびれを伴う、または痛みが数週間続く
- 糖尿病などの持病がある方は足のトラブルを自己判断しない
よくある質問
Q1. 足底腱膜炎かどうか自分で分かりますか?
自己判断は難しい部分です。朝の一歩目が痛い、かかとの内側を押すと痛いといった特徴はありますが、他の原因もあるため整形外科で確認してもらうほうが安心です。
Q2. 痛くても歩いたほうがいいですか?
完全に動かさないより、痛みの出ない範囲で動かすほうがよいとされています。ただし痛みを我慢して長距離を歩くのは避けてください。
Q3. どれくらいで治りますか?
個人差が大きく、数週間で軽くなる方もいれば数か月かかる方もいます。靴とふくらはぎのケアを続けながら、焦らず様子を見てください。
Q4. インソールは効果がありますか?
足裏の負担を分散する目的で使われています。市販品で合わない場合は、医療機関で足に合わせて作る方法もあります。
まとめ
足の裏の痛みは、立ち仕事・運動量の増加・靴・ふくらはぎの硬さで負担が積み重なって起きやすいもの。ふくらはぎを伸ばす・足裏をほぐす・靴を見直す、の3つを続けつつ、朝の一歩目の前に足首を回す習慣を。腫れやしびれがあるときは医療機関へ。
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足の裏やかかとの痛みが気になる方へ。身体の使い方から見直したい方は、ご相談を承っています
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。痛み・しびれ・強い不調が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
参考にした情報源
本記事は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考に、一般読者向けに分かりやすく再構成したものです。
※内容はあくまで一般的な目安です。年齢・既往歴・症状により適切な対応は異なります。気になる症状がある場合は、医師・理学療法士などの専門職にご相談ください。

