扁平足は治したほうがいい?足のアーチの役割とセルフケア

木の床に立つ素足を横から見た水彩イラスト

「扁平足だと言われたけれど、治したほうがいいの?」——実は、扁平足そのものが問題とは限りません。

この記事では、総合病院にて勤務している現役の理学療法士として、足のアーチの役割と、扁平足で気をつけたいことを解説します。

この記事の結論

  • 痛みや困りごとがなければ、扁平足そのものを治す必要はないとされる
  • 問題になるのは、足裏やすねの痛み・疲れやすさが出たとき
  • タオルギャザーとふくらはぎのケアが、自分でできる基本
目次

足のアーチは何をしているのか

足の裏には土踏まずのカーブ(アーチ)があります。役割は主に2つ、着地の衝撃を吸収することと、蹴り出すときにバネとして働くことです。アーチが低いと、この2つが弱くなります。

扁平足には種類があります

  • 座っているときはアーチがあるが、立つとつぶれる——いちばん多いタイプ
  • 座っていてもアーチがない——骨格の要素が強い
  • 大人になってから低くなってきた——後天的なもの。腱の問題が関わることがあり、確認が必要

とくに大人になってから急に低くなった場合は、一度医療機関で確かめてください。

治す必要があるとは限りません

扁平足の方は一定の割合でいて、痛みも困りごともないなら、そのままで問題ないとされています。スポーツをしている方にも扁平足の方はいます。

問題になるのは、足裏やすね、膝、腰に痛みが出てきたとき、あるいは長く歩くと極端に疲れるときです。

自分でできること

① タオルギャザー

足の指でタオルをたぐり寄せる水彩イラスト
① 床のタオルを足の指でたぐり寄せる。左右20回ずつ

床に置いたタオルを足の指でたぐり寄せる。左右20回ずつ。足の裏の筋肉を使う練習です。

② ふくらはぎを伸ばす

壁に手をついてふくらはぎを伸ばす水彩イラスト
② かかとを床につけたまま30秒。ふくらはぎが硬いとアーチに負担

ふくらはぎが硬いと、かかとが早く浮いてアーチに負担がかかります。壁に手をついて30秒(ふくらはぎが硬い方の記事)。

③ 足指を開く・動かす

足の指を大きく開いた素足の水彩イラスト
③ 靴の中で固まりがち。グー・パーを20回

靴の中で固まりがちです。グー・パーを20回、足指のあいだに手の指を入れて広げるのも有効です。

④ 靴を見直す

自分でできることの中では、これが最も影響が大きい部分です。かかとがぐらつかないことを最優先に(足に合う靴の選び方)。

続けやすくする道具(なくてもできます)

タオル1枚でできます。長く歩くと疲れる方は靴の見直しが先。それでも足裏の疲れが強い方は、ほぐす道具を足す方法もあります。市販のインソールは合う・合わないがはっきり出るので、痛みがある場合は医療機関で相談してください。

Avensのワンポイントアドバイス

「扁平足だから走れない」と思い込んでいる方に、何度もお会いしてきました。ですが現場で見ていると、困っているのはアーチの高さそのものではなく、足の指が使えていないことのほうが多いです。タオルギャザーを続けた方が「歩くのが楽になった」と言われることがあります。アーチの形は変わっていなくても、使い方は変えられます。

こんなときは医療機関へ

  • 大人になってからアーチが低くなってきた
  • 足の内側(くるぶしの下あたり)が痛む
  • 長く歩くと足裏やすねが痛む
  • 子どもが痛みを訴えている

よくある質問

Q1. 扁平足は治したほうがいいですか?

痛みや困りごとがなければ、扁平足そのものを治す必要はないとされています。問題になるのは痛みや極端な疲れやすさが出たときです。

Q2. 扁平足だと運動に不利ですか?

一概には言えません。扁平足でスポーツをしている方もいます。アーチの高さより、足の指が使えているかのほうが影響します。

Q3. インソールは使ったほうがいいですか?

合う・合わないがはっきり出ます。痛みがある場合は自己判断せず、医療機関で相談してから選んでください。

Q4. 大人になってから足が平たくなってきました

後天的にアーチが低くなる場合は腱の問題が関わることがあります。一度医療機関で確かめてください。

まとめ

扁平足そのものは、痛みや困りごとがなければ治す必要はないとされています。気をつけたいのは足裏やすねの痛み、極端な疲れやすさ。自分でできるのはタオルギャザー、ふくらはぎのケア、足指を動かすこと、そして靴の見直しです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。痛み・しびれ・強い不調が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

参考にした情報源

本記事は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考に、一般読者向けに分かりやすく再構成したものです。

※内容はあくまで一般的な目安です。年齢・既往歴・症状により適切な対応は異なります。気になる症状がある場合は、医師・理学療法士などの専門職にご相談ください。

関連記事

足の疲れや痛みが続く方へ。歩き方や身体の使い方から見直したい方は、ご相談を承っています

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

理学療法士。総合病院に勤務する現役の理学療法士として、姿勢・腰痛・肩こり・ストレッチなど、毎日の身体ケアに役立つ情報を分かりやすく発信しています。 詳しい経歴は執筆・監修者のページに掲載しています。

目次