「デスクワークをしていると背中が痛くなる」「肩甲骨の間がずっと張っている」——肩こり・腰痛と並んで多いのが、この背中の不調です。
この記事では、総合病院にて勤務している現役の理学療法士として、デスクワークで背中が痛くなる原因と、職場でもできるセルフケアを解説します。
デスクワークで背中が痛くなる主な原因
- 前かがみ姿勢の固定:頭と腕が前に出ると、背中(肩甲骨の間)の筋肉が引き伸ばされたまま働き続ける
- 肩甲骨が動かない:キーボード操作は肩甲骨が動かない姿勢。まわりの筋肉がこわばる
- 浅い呼吸:胸が縮こまり、背中側の動きが減る
つまり背中の痛みは「背中が弱い」より、「前が縮んで背中が引っ張られている」状態で起きやすいとされます。だから、背中を揉むより前を開き、肩甲骨を動かすのが基本です。
職場でもできるセルフケア3選
いずれもゆっくり・痛みのない範囲で。
① 胸を開くストレッチ

両手を後ろで組み、胸を張るように腕を軽く引く。20秒。座ったままでOK。縮んだ前側をゆるめます。
② 肩甲骨を寄せて下げる

両ひじを後ろに引き、肩甲骨を中央に寄せながら下に下げる。5秒キープ×5回。詳しくは肩甲骨はがしの記事を。
③ 背中を丸める・反らす(キャット&カウ)

椅子に座り、息を吐きながら背中を丸め、吸いながら胸を開いて軽く反らす。ゆっくり5往復。固まった背骨まわりに動きを取り戻します。
Avensの現場から
背中の痛みで来られる方の多くは、背中そのものより「胸の前」と「肩甲骨」が固まっています。背中をマッサージしてもすぐ戻るのはそのため。おすすめは1時間に1回、胸を開いて肩甲骨を寄せる10秒。これだけで夕方の張りが違います。痛い場所を揉むより、原因の場所を動かしてください。
注意点(こんなときは受診を)
- 安静にしても痛い・夜間に痛む・しびれを伴う
- 胸の痛みや息苦しさを伴う(背中の痛みは内臓の不調で出ることもあります)
- 数週間セルフケアを続けても変化がない
まとめ
デスクワークの背中の痛みは、前かがみで「前が縮み、背中が引っ張られる」ことが主因。胸を開く・肩甲骨を寄せて下げる・背中を丸める反らすの3つを、1時間に1回。痛い場所より原因の場所を動かすのがコツです。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。痛み・しびれ・強い不調が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
参考にした情報源
本記事は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考に、一般読者向けに分かりやすく再構成したものです。
※内容はあくまで一般的な目安です。年齢・既往歴・症状により適切な対応は異なります。気になる症状がある場合は、医師・理学療法士などの専門職にご相談ください。

